特有の強い臭いがするといういわゆる「ワキガ」ですが、実は海外では日本人ほど気にしない人々が多いことをご存知でしょうか。
海外では、ワキガは決して珍しいものではないのです。
このページでは、海外と日本のワキガについての考え方の違いをご紹介します。
自宅でできるワキガ対策や、後半では専門的な治療方法についても紹介していますので、ワキガや多汗症が気になる方はぜひチェックしてみてください。
ミセルクリニックではワキガ・多汗症の治療を行っています。ワキガや体臭、汗にお悩みの方はぜひミラドライのページもご覧ください。
ワキガとはどんな状態?意味やしくみ、原因を確認
誰しも「もしかしたらにおう?」と気になり始めると心も穏やかではありません。
まず、そもそもワキガとはどのような状態を指すのか確認しましょう。
ワキガの定義としくみ
ワキガとは、一般的には「わきの下から発する強い体臭」のことを指します。
医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」とも呼ばれ、脇の下からの異臭を特徴とする慢性的な状態を指します。
ワキガは主に、脇の下に存在するアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が、皮膚表面の常在菌と反応することにより生じるものです。アポクリン腺から出る汗にはタンパク質や脂質が含まれ、常在菌がそれを栄養として分解するとき、揮発性の有機酸やアンモニアなどの物質が発生し、特有の強い臭いを放ちます。
ワキガの基礎知識について、詳しくは以下の記事で解説しています。
【関連記事「大阪梅田でワキガ手術!ワキガの基礎知識を知っておこう」】
【関連記事「ワキガの種類は何がある?手術不要な最新治療法とは」】
ワキガの原因
ワキガは遺伝的な要素もあり、家族にわきがの人がいると体質を受け継ぐことがあります。
そのほかにストレス、欧米型の食生活などもワキガの悪化に関与する要因とされています。
また、第二次性徴以降のホルモンの変化もワキガに関係します。
中高生のワキガは精神的にもデリケートな時期に同級生と自分を比較したり、いじめの対象になったりするなど、大きな問題になり得ます。
【関連記事「いじめにもつながる?子どものワキガ」】
もしかしたらワキガかもしれない、と思う方は、こちらの記事でチェックリストを公開していますのでお試しください。
どのような原因が特に関与しているのかも確認することができます。
【関連記事「『私って、もしかしてワキガ?』チェックリスト!」】
海外のワキガ事情
ワキガには遺伝や体質、生活習慣などが関係していることをお伝えしました。
ここからは、海外と日本のワキガについての事情や考え、文化などについてご紹介します。
まずは海外の様子を確認しましょう。
海外の人のワキガ関連遺伝子
海外では、ワキガに関係する遺伝子をもっている人の割合はネイティブアメリカンで70%程度、ヨーロッパ系アメリカ人では80%以上、アフリカ人はほとんど100%という報告があります。
諸外国ではワキガの人がマジョリティになることも多いため、体臭までもがその人の個性として捉える傾向があるのです。
海外の人のワキガと生活習慣・文化
日本に比べると、ヨーロッパやアメリカなどでは肉食中心の食生活であるため脂質を摂取する機会が多く、ワキガの原因として知られているアポクリン腺の働きを促進しやすい習慣があります。
海外の食生活では、他にもチーズなどの臭いの強い個性的な食べ物に惹かれやすいこともあり、強い臭いに関してあまり気にならない人が多いのかもしれません。
また、日本よりも香水やアロマオイルなどが日常的に利用されるため、どちらかといえば個々の体臭をエッセンスと考えている人も多いようです。
遺伝的にワキガの人が多いだけでなく、強い香りが生活に取り入れられていることも相まって、海外ではワキガのような強い臭いに関しては寛容性のある文化といえるでしょう。
日本のワキガ事情
次は日本のワキガ事情をみてみましょう。
海外ではワキガに寛容な文化がありますが、日本ではワキガの人が少数派で、文化的にも臭いが気になってしまう傾向があるといえます。
日本人のワキガ関連遺伝子
日本の場合、ワキガに関係する遺伝子を持っている人の割合は海外に比べると少なく、30%程度しかありません。
これは祖先が当時の寒冷な気候に適応したためだといわれています。
ワキガの人が少ないとどうしても珍しい臭いに敏感になってしまったり、忌避されたりすることでワキガの症状がある方がつらい思いをするケースがあります。
日本人のワキガと生活習慣・文化
もともと和食文化のある日本では、素材の味を引き出したようなシンプルな香りが好まれやすい傾向があります。強い香りの食材やスパイスが用いられる海外に比べ、食卓の香りも穏やかです。
しかし、最近では食の欧米化によって脂質を摂取する機会も増え、アポクリン腺から臭いの元となる分泌物が出やすくなっています。
食材そのものの香りが臭いを打ち消すというよりも、汗の臭いが強く出やすい食生活に変わってきていることで、ワキガを自覚する人もいます。
さらに日本の場合は海外よりも湿度が高いうえに狭い住居であり、近年では住宅の気密性が増しているため、室内に臭いがこもりやすい環境です。
そのため従来よりもワキガの人が目立ちやすいのかもしれません。
日本人の気質も関係しています。個人よりも集団での行動を尊ぶ傾向があり、個性が目立ちやすいようなワキガ特有の臭いを持つ人は、ネガティブな印象を抱かせることもあるでしょう。
ワキガ・体臭対策にはなにがある?
日本では気にする人の多いワキガや体臭の対策について確認しましょう。
日本でできる方法として主に以下の5つが挙げられます。
●制汗剤の利用
●アルコール消毒
●ムダ毛の処理
●ボトックス注射
●メスを用いた手術
●マイクロウェーブ照射(ミラドライ)
制汗剤の利用
ドラッグストアなどで手軽に購入できる各種制汗剤には殺菌作用があり、常在菌を殺すことで老廃物の分解を防いで臭いの発生を防止します。
一時的には効果を実感できますが、激しい運動などにより大量の汗をかいたときには汗によって制汗成分が流れ落ちやすくなるため、夏場には一日に何度も使用を繰り返さなければならないこともあります。
なお、制汗剤シートなどのパウダーが入っている製品は、長期的には毛穴を塞ぎやすくなるためあまりおすすめできません。
肌の弱い人は汗によってさらにお肌に刺激が加わってダメージを受けやすくなっており、制汗剤の成分でお肌のトラブルを起こすこともあります。
既に傷や炎症がある場合は制汗剤を使ってはいけません。
制汗剤のみに頼ることはお肌への負担や手間、効果の面からみて好ましくありません。
どうしても用いる場合は、ワキガの臭いと香料が混じり合って悪臭となることがあるため、無香料タイプを選びましょう。
アルコール消毒
エタノール消毒液などを気になる臭いが出ている患部に塗ることで、常在菌を殺菌する効果が期待できます。
また、アルコールを含む除菌ウエットティッシュで汗を拭き取るのも、さっぱりした気分になり清潔さを保つこともできるため、外出先では便利です。
しかし、「塗る」「拭き取る」いずれの方法も表面的なケアにとどまり、根本的な対策としては不十分と言わざるを得ません。
ムダ毛の処理
わきにムダ毛があると汗や皮脂などの老廃物が毛にたまりやすく、皮膚にある常在菌の栄養となることで特有の臭いがこもりやすくなります。
カミソリや毛抜きなどを使った自己処理脱毛では皮膚に傷ができる可能性があるため、制汗剤などの利用ができなくなるおそれがあります。
あるいは、自己処理を続けることで皮膚の黒ずみにつながる場合もあります。
強い臭いが気になるときには、毛の量も関係しているかもしれません。ムダ毛とワキガの対処を同時に考える場合、医療脱毛の施術を検討してみるのもよいでしょう。
ボトックス注射
多汗症で悩んでいる人におすすめの方法です。
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素の成分を注射することで、わきに注射する場合、汗腺の働きを弱める作用をもたらします。
一度注射すると3~4ヶ月程度効果が持続しますが、2種類ある汗腺のうち「エクリン腺」というサラサラした汗を出す汗腺にアプローチする方法です。汗そのものの量が減るため、ワキガとともに汗が多くて困っている方にはおすすめであり、汗の量を減らすことで雑菌の繁殖を抑え、臭いの発生を防止することができます。
ボトックス注射についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
【関連記事「ワキ汗治療の代表!ボトックスとミラドライはどう違う?」】
メスを用いた手術
ワキガの根本治療を考えている方に従来から行われてきたのがメスを用いた手術です。
従来はワキガや多汗症の手術といえば、傷口を切開してアポクリン腺を直接切除していく方法でした。
メスを用いた手術のメリットはワキガの根本原因にアプローチでき、半永久的な効果も得られることです。
一方で、傷跡が残ることや痛みがあること、術後のダウンタイムや動きの制限があることから、デメリットを考えて手術をためらってしまう人も多くいます。
マイクロウェーブ照射(ミラドライ)
現在、ワキガや多汗症に悩む人々から注目されている治療法がマイクロウェーブの照射です。
マイクロウェーブは電子レンジにも用いられるもので、汗腺に働きかけて破壊するよう開発されたのがミラドライです。
メスを用いた手術のデメリットを補い、ワキガの根本解決につながるミラドライについて、次項で詳しくお伝えします。
ワキガや多汗症の根本的な治療にはミラドライがおすすめ
ワキガ治療にはいろいろな方法がありますが、ワキガを根本的に治療したいときには当院で行っている「ミラドライ」がおすすめです。
本項では、ミラドライのしくみとメリットについてお伝えします。
ミラドライのしくみ
ミラドライは、メスを使わずに皮膚にマイクロウェーブを照射することで熱を発生させて、臭いの原因となっている汗腺を直接的かつ半永久的に破壊する治療方法です。
マイクロウェーブには水分と反応して熱を発生させる性質があります。電子レンジで食品を温められるのはこの原理によるものです。
私たちの身体にある汗腺には水分が含まれるため、わきにマイクロウェーブを照射することで汗腺に熱を発生させ、熱で汗腺を破壊するのがミラドライのしくみです。
ミラドライのメリット
ミラドライには以下のメリットがあります。
●身体への負担・痛みが少なく、傷跡が残りにくい
●1日で終わり、ダウンタイムが短い
●効果が半永久的
●医師が行うので安全・安心
身体への負担・痛みが少なく、傷跡が残りにくい
ミラドライは従来の手術とは異なり、メスを使わない治療法です。
切開して行う治療に比べ、身体への負担や痛みが少なく、傷跡も残りにくいのが特長です。
なお、ミラドライの施術時にも麻酔を受けられるため、マイクロウェーブ照射による熱さや痛みも感じにくくなっています。
1日で終わり、ダウンタイムが短い
ミラドライの施術時間は両わきで1~2時間程度です。日帰り治療が可能で、治療後の通院は原則として不要です。
また、メスを用いる治療ではないため、抜糸や特別なケアが不要で、ダウンタイムも長くなく、早ければ翌日からお仕事や学校に行くこともできます。
効果が半永久的
ミラドライは再発のリスクもほとんどない治療法です。
制汗剤を塗るのとは異なり、マイクロウェーブで汗腺を破壊してしまうため、効果は半永久的に持続します。
医師が行うので安全・安心
ミラドライは医師が行う治療です。
医師の確かな知識や経験に基づいて説明を受けられ、皮膚の状態や全身の状態を観察しながら治療を受けられることで安全性が保たれています。
ミラドライは身体や生活への負担が小さく、効果も高く、安全・安心の治療法といえます。
長年ワキガ・多汗症に困っている方や他の治療では効果を実感できなかった方は、一度ミラドライを試してみてはいかがでしょうか。
ミセルクリニックでワキガの根本解決にチャレンジしよう!
海外と比べると日本では遺伝的にワキガの人が少ないのですが、近年では食の欧米化によってワキガの臭いが発生しやすい環境でもあります。
その他の生活習慣や文化的にも日本ではワキガを気にする人が多く、対策をすることで前向きに生活できる人も少なくないでしょう。
自宅でもワキガの臭いを抑えるような対策を行うことはできますが、あくまで一時的なものであり、人によっては一日に何度も対策しなければなりません。
ワキガに対して根本的な治療を考えているときには、当院で施術できるミラドライがおすすめです。
従来の方法に比べると、メスを使わずに汗腺を破壊するので傷跡の残りにくい治療で、身体や生活への負担が軽く、半永久的な効果が期待できます。
ミラドライは中学生以上であれば施術の検討が可能です。
【関連記事「中学生だけどワキ汗・ワキガが心配!ミラドライの治療はできる?」】
ミセルクリニックではミラドライを正規導入しているため、ミラドライ認定医が在籍し、入念なカウンセリングを行い、高い知識と技術に基づく治療が受けられます。
痛みに弱い方からは麻酔の痛みが心配という声も聞かれますが、ミセルクリニックでは、ミラドライの施術時には髪の毛よりも細い針を用いたより痛みの少ない麻酔方法を採用しています。
さらに、ミラドライとともにわきの部分脱毛も行っています。
ミセルクリニックの医療脱毛は都度払い対応であり、必要なときに必要なだけ通うことができるのも安心できるポイントです。
ワキガや多汗症についてお悩みのときには、いつでも無料カウンセリングをお申し込みください。
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