独特のニオイが気になるワキガですが、大人特有の症状ではありません。
実は、ワキガは子どもであってもなりうる可能性があるのです。
大人に比べて活動的で行動範囲も広くなりがちな子どもは、ワキガをきっかけとして様々な悩みに苦しんでいるかもしれません。
今回は、子どものワキガ治療についてご紹介します。
小学生や中学生にも分かりやすいように書いていますが、難しい内容に感じた時には、なるべく両親や先生など周囲の大人と一緒に読んでください。
子どもはたくさん汗をかく
ワキを大きく広げる動きをした時には、わき汗やワキガのニオイに悩まされやすくなります。
特に体育や部活などで着替えるシーンがある時には、自分だけではなく周囲の人にニオイがバレていないかを不安に思うこともあるでしょう。
ワキガの人は、ニオイ対策をまったくしていないと、周囲にニオイが広がりやすくなります。
緊張してドキドキしてしまうと、さらにニオイが強くなりやすいので、なるべくゆったりとした気持ちで過ごすようにしましょう。
こんなニオイには注意しよう!
・ツーンとするニオイがする
・食べ物が傷んだ時のニオイがする
・ワキだけではなく足のニオイも気になる
・汗で服が黄色くなっている
・洗濯した後の服にも気になるニオイが残っている
こんなことがあったという人は、まずは基本的なニオイ対策をしてみることをおすすめします。
(ニオイ対策について知りたい方は、後でまとめて紹介しているので、チェックしてみてください)
臭いが原因でいじめ?
ニオイについては、自分ではなかなか気付けません。
少し気になるニオイがしたからといって、大人の世界では問題にはならないことでも、子ども同士の世界であれば、からかいや悪口といったことをきっかけに、いじめの原因に繋がりやすくなります。
あなたの近くに、嫌なことを言ってくる人はいませんか?ニオイについて、くさい・汚い・近くにこないでほしいというような悪口を言われたことはありませんか?
嫌だからやめてと伝えても、何度も同じことを言って、からかってくるような時は、とても嫌な気持ちになります。
せっかく楽しく遊びたいと思っていても、ワクワクした気分にもなりにくいでしょう。
そんな時には、まずはお父さんやお母さんに話すようにしましょう。
話を聞いたご両親は、しっかりとお子様の悩みを聞いてあげてください。
子どものため解決策
ここからは、自分でできる解決策についてご紹介しています。
少し難しいことも書いているので、なるべく大人の人に読んでもらうようにしてください。
基本的なデオドラント対策
汗をこまめに拭き取る
汗をかいたまま放っておくと、雑菌が繁殖しやすくなるため、ニオイが体に残りやすくなります。
タオルやハンカチでこまめに拭き取るようにして、さらにはデオドラントシートなどのグッズを併用すると、より清潔感を保てます。
デオドラントグッズを使う
消臭スプレーや消臭クリームなどのデオドラントグッズは、特にワキなどの局所的なニオイに対して効果的です。
使用する時には、香料が含有しているとワキガのニオイと混ざり合って強力な不快なニオイになることがありますので、できるだけ無香料タイプを選ぶようにしましょう。
また、子どもの肌は大人に比べると柔らかくて敏感なので、可能であれば無添加の製品や敏感肌用のグッズを利用するようにしましょう。
ムダ毛を除去する
第2次成長期を迎えた体は、ワキや陰部などを中心にムダ毛が生えてくる時期でもあります。
特にワキや陰部にあるムダ毛は、異性を引きつけるための役割が残っているため、強いニオイを発生しやすくなります。
そのため、ムダ毛を除去することである程度ニオイの発生を抑えられます。
生活習慣を変える
外食中心や肉類・油物の多い食生活は、体臭が強くなることがあります。
緑黄色野菜を中心に、魚や大豆などの和食中心の食生活にすることで強いニオイの原因となるアポクリン汗腺に対する影響を弱められます。
入浴は湯船に浸かろう
ニオイが気になって汗をかかない生活を過ごしていると、ふと汗をかいた時に強いニオイになってしまうことがあります。
汗が気になって積極的に運動ができない時には、湯船にゆっくり浸かって汗を流すようにするのをおすすめします。
専門的なデオドラント対策
自力で様々な対応をしても、ニオイがなかなか消えないという時には、プロによる対策が必要な時期にあるのかもしれません。
症状の重症度に応じて、様々な治療方法があるので、ここからは、専門家による対策方法について一部をご紹介します。
外用薬
対象の部位に塗布することで、ニオイを軽減する外用薬を利用することがあります。
使用してすぐに効果を実感できる人もいますが、数日間の塗布でニオイが軽減されることがほとんどです。
主成分として塩化アルミニウムを使っているため、入手するためには医療機関の受診が必要です。
脱毛
ワキのムダ毛を除去するとニオイが軽減されることがあります。
子どもの皮膚は柔らかくて敏感肌の状態と同じで、自己処理で肌が傷つきやすいため、専門的な医療脱毛を考えてみても良いかもしれません。
ただし、ホルモンバランスの影響を受けやすい子どもの場合は、脱毛が完了した後にも再度ムダ毛が生えてくるリスクがあることを知っておきましょう。
ボトックス治療
制汗剤を使っても効果がなかなか認められない時には、注射を使った治療を行うのも良いでしょう。
汗やニオイが気になる場所に、直接注射することで一週間以内に汗やニオイが軽減して、半年程度効果が持続します。
手術
昔は、メスを使う手術が主流でしたが、近年ではメスを使わずに行える手術が出てきました。
今までご紹介した内容を何回繰り返しても改善しない時には、思い切って手術を行うことを考えた方が良いでしょう。
子どもにもミラドライ
ミセルクリニックでは、メスを使わないワキガ・多汗症の手術方法であるミラドライ治療が行えます。
電磁波をワキに照射することで、ニオイの原因であるアポクリン腺の働きを破壊します。
傷跡が残らない方法なので、子どもの将来が心配な時でも安心です。
血管や神経に負担が残らないため、手術後に発生する合併症のリスクも少なくなります。
当院では、保護者が同意・付き添いのもと、子どものミラドライ治療のご相談を承っております。
子どものワキガについて不安やお悩みがある方は、お気軽に無料カウンセリングをお申し込みください。