ワキガで、脇から特有の臭いが出る方や多汗症でワキ汗が気になる方は、暑い季節になると服の色によってはワキ汗が目立ちやすいということがあります。
日本の夏は高温多湿でじっとりとした不快な汗をかく機会も多いので、ワキガ・多汗症に関する悩みがある方は本格的な夏を迎える前に対策を行う必要があります。
ここからは、自宅でできる対策方法についてご紹介します。 どうしても症状が改善しない時にできる専門的な治療方法についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ワキガ・多汗症の対策とは?
ワキガ・多汗症で悩んでいる方がすぐにできる代表的なセルフケア方法についていくつかご紹介します。 特有の臭いや汗の量で悩んでいる時には、まずはこちらの対策を試してみてください。
デオドラント
臭いが気になる時の身近な対策方法と言えば、デオドラント製品の利用が思い浮かぶかもしれません。 消臭スプレーや消臭グッズを気になる部位に使用することで臭いの拡散を防ぐというものです。
スプレータイプやシートタイプ、クリームタイプなど様々な製品がありますが、どのように選ぶか悩んだことはありませんか。 選ぶ時のチェックポイントとしておすすめするのは、「無香料」で「殺菌成分が入っているか」ということです。
臭いが気になるあまりに、花や植物などの香りで体臭を紛らわすこともよくある対策です。 しかし、ワキガ・多汗症の方はこの方法はおすすめできません。
ワキガ・多汗症の方は汗の臭いに加えて特徴的で強い臭いを放っていることが多く、人工的に作られた香りが入ったデオドラント製品を使用すると臭いが混ざり合ってより強い悪臭を放つ可能性があります。
デオドラント製品を選ぶときは必ず「無香料」と書かれたタイプを選ぶようにしましょう。 また、雑菌が繁殖することで臭いが強くなることもあるので「殺菌成分」が含有した製品を利用すると安心です。
こまめに汗を拭く
流れた汗をそのまま放置しておくと、雑菌の繁殖や皮脂などの老廃物と混ざり合ってより強い臭いが発生する可能性があります。
多量の汗をかく時や気温が高い日には事前にハンカチなどを準備して、小まめに汗を拭き取るようにしましょう。 あまりに大量の汗が出て拭き取るのが間に合わない時には、思い切ってインナーやシャツなどを着替えるのも良いでしょう。
適度な洗浄
汗や臭いを放置すれば放置するほど、不快な臭いが持続してしまいます。 汗を拭き取った後はなるべく早めに洗濯をすると、ハンカチや衣服に汗染みがつくこともなくなります。
拭き取りが間に合わないぐらい汗だくで臭いも強いという時には、入浴をするのもおすすめです。 シャワーだけではなく湯船にしっかりつかるようにすると自律神経が整いやすくなり、汗をかきにくくなることでしょう。
外出先で気になった時には、ワキを直接洗い流すことで一時的な汗や臭いの対策にもなります。 市販の汗拭きシートの利用も便利です。 しかし、さらりとした仕上がりになるというパウダータイプはパウダーが毛穴を塞いでしまうことがあります。 そうした場合、汗が詰まってしまい雑菌の繁殖や炎症が起こりやすくなるなど逆効果になることもあるので注意しましょう。
食事にこだわろう
ニオイの強い素材を食べると体臭が一時的に強くなることがあります。 肉や魚などの動物性食品を定期的に摂取する方は、腸内環境が悪くなりやすく体臭が悪化することもあります。 ニラ・タマネギなどの特有のニオイがある食品はなるべく避けるようにしましょう。
脂肪分が高いこってりとした味付けの食べ物は、皮脂が酸化しやすい状態になるので体臭が強くなる可能性があります。 どうしてもこってりした物が食べたい時には、抗酸化作用のある緑黄色野菜などを一緒に摂取するようにしましょう。
基本的に、体臭の気になる方が食事をする時には、和食を中心にあっさりとした味付けが良いでしょう。 なるべく自炊で塩分や糖分を少なくして、ファーストフードやインスタント食品などの加工食品を避けるようにしましょう。
どうしても解決しない?そんな時にはミラドライ
今回ご紹介したような、自分でできるケアを色々試してみても、ワキガ・多汗症がどうしても気になるという方は改善するための治療をするのもおすすめです。
ここからは、最新のワキガ・多汗症治療方法であるミラドライについてご紹介します。
従来の治療方法はどんなもの?
従来のワキガ・多汗症の治療は、実際に皮膚をメスで切ってからニオイの発生源となっているアポクリン汗腺を除去する方法が一般的でした。 この方法は、「手術部位に大きな傷口が残る」「合併症のリスクが高く、体への負担が大きい」「目視で除去しているのでアポクリン汗腺が完全に除去しきれない」などのデメリットがあります。 これを解消したのがミラドライ治療です。
ミラドライとは?
ミラドライは、ワキガ・多汗症の原因になっているアポクリン腺・エクリン腺が集中している層へマイクロウェーブを照射する治療方法です。 従来の手術と同様に半永久的な効果があり治療時間も1~2時間程度で終了するので、忙しい毎日を過ごしている方にもおすすめです。
従来の手術方法では、傷口が塞がるまでに時間が必要でした。 しかしミラドライはメスを使わない施術方法なので、手術と比べると治療後のダウンタイムは少ないです。マイクロウェーブを照射する前には局所麻酔を利用し、冷却しながら照射をするので治療中に感じる痛みは最小限です。
ミラドライは、ワキガ・多汗症が重度である方に向いている治療方法です。 軽症な方や、別の治療を試してみたい方には注射によって汗腺の働きを抑えるボトックス治療も行っております。
症状がどの治療方法に適しているのかについては医師の診察が必要です。 まずは現在のお悩みについて無料カウンセリングで詳しくお聞かせください。 (※ミラドライ治療は各クリニックで行っていますが、加古川院では土曜午後・日曜のみとなりますのでご了承ください)