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豊胸で起こりうる失敗・リスクは?後悔を防ぐ見分け方と対処法

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豊胸手術に興味があるものの、後悔しないか不安を抱えていませんか?

 

「豊胸手術で失敗するって本当?」「もし失敗したらどうなるの?」こうした心配から、なかなか一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

 

豊胸手術は、理想のボディラインを手に入れるための有効な手段ですが、残念ながら失敗やリスクがゼロではありません。

しかし、その原因や対策を事前に知っておくことで、リスクを最小限に抑え、後悔のない選択をすることができます。

 

この記事では、豊胸手術で起こりうる失敗のリスクや、失敗を避けるためのクリニックの選び方、ダウンタイムの過ごし方について詳しく解説します。

 

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豊胸で失敗は起こりうる?正常経過と「受診すべきサイン」の見分け方

豊胸手術後の「失敗」だと感じられる状態には、正常な経過として起こりうるものと、医師の診察が必要なものがあります。

手術直後の腫れ・内出血、軽度の左右差、触れてわかる硬さは、通常、時間の経過とともに落ち着く正常な経過です。

 

しかし、強い痛みが続く、患部の発赤・熱感、発熱、急な左右差の拡大、皮膚の色調変化などが見られる場合は、なんらかのトラブルが起きている可能性があり、すぐに施術を受けたクリニックへ相談することが重要です。

 

自己判断はせずに、必ず医師に相談し、専門的な判断を仰ぎましょう。

 

【方法別】起こりやすい失敗・リスク

豊胸手術にはいくつかの種類があり、それぞれで特徴やメリット、デメリットが異なります。

理想のバストに近づくためには、それぞれの術式にどのようなリスクがあるのかを事前に理解しておくことが大切です。

 

ここでは、代表的な豊胸手術である「脂肪注入豊胸」「シリコンバッグ豊胸」「ヒアルロン酸豊胸」について、それぞれに起こりうる失敗やリスクを解説します。

 

脂肪注入豊胸

脂肪注入豊胸は、自身の体から採取した脂肪を胸に注入する方法です。

自然な見た目や触感に仕上がることがメリットですが、以下のようなリスクがあります。

 

定着不良によるサイズダウン

脂肪注入では、注入した脂肪のすべてが定着するわけではありません。

 

一般的に、注入した脂肪のうち20〜50%が定着するといわれています。

そのため、想定していたよりもサイズが残らない場合があります。

 

しこり・石灰化・脂肪壊死

注入された脂肪に血液が行き届かないと、脂肪が壊死したり、しこりのように硬くなったり、カルシウムが付着して石灰化したりすることがあります。

 

これらは触ってわかる硬いしこりになることがあり、マンモグラフィー検査などで乳がんのしこりと間違われる可能性もゼロではありません。

 

凹凸や左右差

脂肪を均一に注入できなかった場合や、注入後の体質によって、胸の表面に凹凸ができたり、左右で形や大きさに差が出たりすることがあります。

 

痩せ型の人での採脂量不足

脂肪注入には、ある程度の脂肪が必要です。

 

そのため、もともと痩せている方は十分な量の脂肪が採取できず、希望するサイズアップが難しい場合があります。

 

シリコンバッグ豊胸

シリコンバッグ豊胸は、シリコン製のインプラント(人工乳腺)を胸に入れることで、サイズアップが期待できます。

しかし、手術方法の特性上、以下のリスクが考えられます。

 

被膜拘縮(ひまくこうしゅく)

挿入されたバッグの周囲に、体の防御反応として被膜という薄い膜が形成されます。

この被膜が過剰に厚く硬くなる現象を被膜拘縮といい、胸が不自然に硬くなったり、変形したり、痛みを伴うことがあります。

 

バッグの位置ずれ・破損

バッグが体内で動いてしまったり、稀に破損してしまったりするリスクがあります。

また、バッグは永久的なものではなく、将来的に入れ替えが必要になる場合があることも考慮しておきましょう。

 

触感や可動性の個人差、傷跡

バッグを挿入した胸は、触ったときの感触や動きに個人差が出ることがあります。

また、手術の切開部分の傷跡が気になる方もいます。

 

ヒアルロン酸豊胸

ヒアルロン酸注入豊胸は、メスを使わずに注射でヒアルロン酸を注入する方法です。

手軽に受けられる一方で、以下の注意点があります。

 

吸収によるボリューム低下

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分のため、時間とともに体に吸収されてしまいます。

そのため、効果の持続期間は比較的短く、ボリュームを維持するには再注入が必要です。

 

しこり・輪郭の不自然さ

一度に大量に注入したり、注入する層に偏りがあったりすると、しこりになったり、胸の輪郭が不自然に見えたりすることがあります。

豊胸手術の失敗やリスクを避けるためには、それぞれの施術方法をよく理解し、ご自身の体質やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

 

>>ヒアルロン酸豊胸はやめたほうがいい?メリット・デメリット・費用・代替手段を解説

 

豊胸手術の失敗はなぜ起きる?主な原因を解説

豊胸手術の失敗は、「手術の設計(デザイン)」、 「医師の技術(手技)」、 「個人の体質(個体差)」、 そして「手術後の管理(術後管理)」という4つの要素が絡み合って起こります。

 

まず、カウンセリングで決めるデザインが不適切だと、失敗につながります。

例えば、一度に無理なサイズアップを望んだり、体型全体のバランスを無視したりすると、不自然な仕上がりになるリスクが高まります。

 

次に、医師の技術不足も大きな原因です。脂肪注入の場合、脂肪を塊で注入すると、定着率が低下したり、しこりの原因になったりします。これを避けるには、微量ずつ複数の層に分けて注入するような、医師の丁寧な技術が必要です。

 

また、喫煙習慣や皮膚の厚みといった個人の体質も、手術の結果に影響を与えます。

さらに、術後の飲酒・激しい運動などの不適切な行動も、腫れや内出血を悪化させ、失敗につながる重要な原因となります。

 

このように、豊胸手術の失敗は一つの原因で起こるものではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発生します。

 

失敗したくない!後悔を防ぐための選び方

豊胸手術の失敗を防ぐためには、クリニックや医師選びが大切です。

 

単に症例数が多いだけでなく、ご自身の体型に近い症例を多く持っているか、そしてリスクや術後の経過までしっかり説明してくれるかを見極めることが、後悔しないための鍵となります。

 

ここでは、クリニック・医師選びの基準と、カウンセリングで確認すべきポイントについて解説します。

後悔しないクリニック・医師選びのためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

 

1.症例公開の透明性

クリニックのホームページやSNSなどで、多くの症例写真が公開されているかを確認しましょう。

その際、サイズアップした胸だけでなく、術前の状態もあわせて確認することが大切です。

 

特に、ご自身の体型(痩せ型・標準体型など)に近い症例を重点的に見ておくと、仕上がりのイメージがしやすくなります。

 

2.説明の一貫性と透明性

カウンセリングで、メリットだけでなく、デメリットやリスク、合併症についてもしっかりと説明してくれる医師を選びましょう。

 

複数の医師でカウンセリングを受ける場合、説明に矛盾がないか、質問に対して誠実に答えてくれるかなどを比較することも有効です。

 

3.合併症時の対応体制と保証

万が一、手術後にトラブルが起きた際に、どのような体制で対応してくれるかを確認しておきましょう。

再手術の費用負担や、合併症時の処置に対する保証制度が明確になっているかどうかも重要な判断基準です。

 

また、理想のバストにするためには、ご自身の体型に合ったサイズやデザインを考えるようにしましょう。

 

1.一度に増やせる現実的なサイズ

無理に大幅なサイズアップを目指すと、皮膚への負担が大きくなり、不自然な仕上がりになるだけでなく、リスクも高まります。

ご自身の体質や骨格に合わせて、一度に増やせる現実的なサイズを医師と相談して決めましょう。

 

2.体全体のバランス

単に胸を大きくするだけでなく、デコルテから乳頭の位置、胸全体の幅など、体全体のバランスを考慮したデザインを考えることが、自然で美しい仕上がりにつながります。

 

3.カウンセリングで聞いておくべき質問例

カウンセリングは、クリニックや医師の信頼性を見極めるための大切な機会です。以下のような質問を準備して臨みましょう。

 

「私の体型で、現実的に一度に増やせるサイズはどれくらいですか?」

「もししこりや被膜拘縮が出た場合、どのような対応になりますか?」

「その際の費用はかかりますか?」

「手術後の圧迫や固定はどのくらい必要ですか?」

「仕事や運動への復帰時期はどれくらいですか?」

「将来、妊娠や出産、授乳を考えていますが、影響はありますか?」

 

これらのポイントを踏まえて、複数のクリニックでカウンセリングを受け、ご自身が心から信頼できる医師を見つけることが、豊胸手術の成功と満足度を高めるポイントです。

 

豊胸手術後の症状別対処法

豊胸手術後は、さまざまな身体の変化が起こり、不安に感じることもあるかもしれません。

しかし、そのすべてが「失敗」というわけではありません。

 

大切なのは、「様子見で良い症状」と「すぐに受診が必要な症状」を正しく見極めることです。

ここでは、症状別の対処法について解説します。少しでも「おかしいな」と感じたら、迷わず施術を受けたクリニックに連絡しましょう。

 

しこり・硬さがある場合

豊胸手術後、胸に硬さやしこりを感じることは珍しくありません。

術後1〜2週間程度のむくみや、脂肪注入後の定着期間に感じる硬さは、正常な経過です。通常、時間の経過とともに徐々に柔らかくなっていきます。

 

しかし、以下のような症状を伴うしこりや硬さは、すぐにクリニックに相談が必要です。

 

  • ・痛みを伴う
  • ・熱を持っている
  • ・日に日に大きくなっている
  • ・左右どちらかだけが極端に硬い

 

脂肪注入の場合、壊死した脂肪が石灰化して硬いしこりになることがあります。

 

また、ヒアルロン酸注入では、注入量が多すぎたり、層が偏ったりするとしこりになりやすい傾向があります。

なお、日本美容外科学会(JSAPS)では、ヒアルロン酸注入による豊胸は推奨していません。

 

左右差・変形がある場合

手術後、左右の胸に差があると感じる方もいますが、これも時期によって原因が異なります。

術後間もない時期の左右差は、腫れや内出血の引き具合の違いによるものがほとんどです。

 

しかし、術後しばらく経ってから、急激に左右差が拡大したり、胸の形が明らかに不自然になったりした場合は、バッグの位置ずれや被膜拘縮などが考えられます。

 

また、患部に強い赤みや熱感が続いている場合は、感染症や炎症の可能性があります。放置すると症状が悪化するため、早急にクリニックに連絡し、診察を受けましょう。

 

手術後、徐々に痛みが和らぐのが一般的ですが、痛みが強くなったり、息苦しさや胸の圧迫感がある場合は、緊急性の高い合併症の可能性があります。

自己判断せずに、すぐに医療機関を受診してください。

 

豊胸手術後の症状は個人差が大きく、判断に迷うことも多いです。不安な気持ちを抱え込まず、まずは施術を受けたクリニックに相談することが最も大切です。

 

失敗しないための豊胸手術のダウンタイムの過ごし方

豊胸手術後のダウンタイムは、成功を左右する重要な期間です。

医師の指示に従い、固定や圧迫を適切に行うことで、腫れや痛みを抑え、美しい仕上がりへとつながります。

 

特に、仰向けで寝るなど、睡眠姿勢にも気を配り、処方された薬はきちんと服用しましょう。

また、日常生活をいつから再開できるかは、医師の指示を守ることが大切です。

 

仕事や運動、入浴、飲酒は、無理のない範囲で段階的に再開しましょう。

特に、早期のマッサージ、激しい運動、飲酒などは、形が崩れたり合併症のリスクを高めるため、絶対に避けなければなりません。

 

このように、ダウンタイムの過ごし方も手術の失敗の原因となる可能性があります。必ず医師の指示に従い、無理のない範囲で過ごすことが大切です。

 

豊胸手術は短期ではなく長期的に考えよう

豊胸手術は、一度受けて終わりではありません。施術方法によっては、数年〜数十年後のメンテナンスが必要になります。

シリコンバッグは永久的なものではなく、将来的に入れ替えが必要になる可能性があります。

 

脂肪注入は、体重の増減でサイズが変わることがあります。ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため、定期的な再注入が必要です。

また、豊胸手術後も乳がん検診は必須です。事前に施術方法を申告し、対応できる施設で検査を受けましょう。

 

将来、妊娠・授乳を考えている場合は、事前に医師としっかり相談することが大切です。

 

まとめ

豊胸手術は、正しい知識を身につけ、信頼できる医師を選び、術後の過ごし方を工夫することで、後悔のない結果に近づくことができます。

 

この記事で解説したポイントを参考に、まずは複数のクリニックでカウンセリングを受け、あなたの不安を解消するための第一歩を踏み出しましょう。

 

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監修

ミセルクリニック大阪梅田院院長 奥立 大樹医師

 

奥立 大樹
ミセルクリニック大阪梅田院院長

 

脂肪吸引や脂肪注入豊胸をはじめとする美容外科施術では、理想に近づけるだけでなく、体への負担を抑えることも大切です。仕上がりの美しさはもちろん、安全性や術後の回復にも配慮し、設計段階から一人ひとりと丁寧に向き合うよう心がけています。
美容医療は、外見の変化だけでなく、人生にも大きな影響を与えます。だからこそ、納得のうえで手術に臨んでいただきたいと考えています。後悔のない選択のため、医師としての信念を持って、分かりやすく正確な情報をお届けしています。

 

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