美容コラム
脂肪吸引とは?種類や費用、メリット・デメリット、流れなどを解説
「ダイエットや運動を頑張っても、なかなか理想の体型になれない…」
そんな悩みを解消する方法のひとつが脂肪吸引です。
脂肪吸引は、余分な脂肪細胞そのものを取り除くことで、短期間で部分痩せを実現できる美容医療の代表的な施術です。
お腹・二の腕・太もも・顔など幅広い部位に対応でき、リバウンドしにくい点も大きな特徴といえます。
一方で、費用やダウンタイム、副作用のリスクなども事前に理解しておくことが大切です。
本記事では、脂肪吸引の仕組みやメリット・デメリット、施術の流れや費用の目安について、はじめての方にも分かりやすく解説します。
これから脂肪吸引を検討される方は、ぜひ参考にしてください。
脂肪吸引の仕組みと特徴
脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる太さ数ミリの管状の医療器具を使用し、痩せたい部分についた余計な脂肪を除去する痩身手術です。
脂肪そのものを除去するので、なかなか落とせない深層部の脂肪まで確実に取り除け、リバウンドしにくくなります。
体重の変化以上に、シルエットの変化が明確に出ることや部分痩せに効果があるところ、バストやヒップに吸引した脂肪を注入し、理想のボディラインを整えることも可能です。
脂肪吸引のメリット・デメリット
短期間で理想のボディラインを手に入れられる脂肪吸引ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょう。
メリット1.異なる部位へのアプローチができる
脂肪吸引の最大のメリットは、短期間で期待する効果が得られることです。
一度に複数箇所の吸引を行うことや、気になる部位だけを施術することも可能なため、より短期間で効果を得られるでしょう。
施術する部位や箇所の数によって費箇用が変わるため、予算に応じて施術内容を検討できる点も魅力です。
脂肪吸引ができる部位は、ほほやアゴ・二の腕やお腹、太ももといった、皮下脂肪がつきやすい部位のほとんどに施術が行えます。
メリット2.リバウンドしにくい
脂肪吸引のもうひとつの大きなメリットは、リバウンドしにくくなる点です。
通常のダイエットの場合、脂肪細胞の大きさを小さくすることで効果が得られます。
しかし、脂肪吸引は脂肪自体を取り除くため、同じ箇所に脂肪が蓄積することがなくなり、リバウンドしにくくなるのです。
また、運動や食事制限ではなかなか実現しがたい、“部分痩せ”効果が期待できる点も大きな魅力でしょう。
デメリット1.費用が高い
脂肪吸引の最大のデメリットは費用が高額なことです。
施術する部位やクリニックによって施術料金や追加費用が異なるので注意しましょう。
1回あたりの脂肪吸引の施術料金は、ジムやエステの費用と比較すると桁が変わるほど高額です。
しかし、脂肪吸引は1度の施術で効果が期待できるため、エステやジムに通うよりもトータルの費用が抑えられる可能性もあります。
カウンセリングの際にトータルの費用を事前に確認しておけば、デメリットを少しでも回避しやすくなるでしょう。
デメリット2.術後のダウンタイムがある
脂肪吸引の施術を受けた場合、術後に一定期間のダウンタイムが発生することもデメリットになります。
ダウンタイムとは普段通りの生活が送れるようになるまでの期間です。
脂肪吸引におけるダウンタイムの症状は、約3~6か月程度で、痛みや内出血、むくみや硬縮・かゆみなどがあげられます。
どれもピークは長くて約1週間。その後はゆるやかに回復へ向かいます。
症状や程度は個人差があるため、数日で収まる人もいれば長引く人もいるようです。
脂肪吸引の施術プロセス
脂肪吸引に興味や関心を持っても、どのようなものかわからず不安に感じる方もいるでしょう。
そこで、ここでは施術がどのようにおこなわれるのかを簡単に紹介します。
クリニックによって内容が異なりますので、あくまでも一例として参考にしてください。
施術前のカウンセリング
多数のクリニックが完全予約制ですので、まずは脂肪吸引を受けるためのカウンセリング予約を行い、予約当日に来院しましょう。
受付を済ませ問診票などの記入を行い、診察室に通され医師からの診断を受けます。
このとき、どの程度の吸引ができるか、効果・リスクについての説明などがあり、その後は施術を受けるために必要な採血などの検査を行い終了します。
実際の施術手順
脂肪吸引に限らず、多くのクリニックがカウンセリングとは別の日に施術します。
予約日に来院後、施術のための手続きや体調の確認、吸引する部位の写真撮影やサイズの計測を行います。
施術の直前に、希望の結果にするための医師によるデザインが完了すれば、そのまま施術室にて麻酔をして施術開始です。
麻酔の種類に関しては、クリニックや医師の方針によって全身麻酔か局所麻酔かがわかれるようです。
アフターケア
脂肪吸引の施術後は、脂肪吸引をした際にできた傷口に包帯を巻くなどしてケアを行います。
多くのクリニックがリカバリールームで、脂肪吸引の術後の回復を促します。
医師や看護師が体調確認を行い、帰宅が可能な状態まで回復すれば帰宅可能です。
その日のうちに帰宅できることがほとんどで、シャワーや抜糸は数日以内から、1週間もすれば入浴も可能になるでしょう。
脂肪吸引にかかる費用
脂肪吸引にかかる費用は吸引する部位や吸引する範囲、使用する機械やクリニックによって大きく変動します。
決済方法やローンでの支払いを選択する場合は、月の支払額や利子なども十分確認しておきましょう。
費用の目安は、顔が18〜30万円前後、二の腕やお腹などは20〜40万円前後、太ももで20〜30万円になります。
それぞれ部位単位で必要になる金額だと考えておいてください。
これらの費用には手術代以外に、麻酔代や術後のケアにかかる費用、ダウンタイム時の痛み止めといった内服薬の料金も含まれることが一般的です。トータル金額に、どこまで含まれているのかは事前に必ず確認しておいてください。
提示されている料金以外に、割引制度としてモニター料金や期間限定でキャンペーンを行っているケースもあります。
原則、保険適用外ですので高額になりますから、よく調べてムリのない支払額になるようにしましょう。
>> 脂肪吸引にかかる値段っていくら?料金体系や相場の目安をご紹介
脂肪吸引に関するよくある質問
脂肪吸引に関するよくある質問について紹介します。
Q.脂肪吸引はいつ頃から細くなるのか
A.施術後は、麻酔液やリンパ液などが溜まることから腫れやむくみが起こります。
腫れやむくみが落ち着いてくる約2〜3週後から効果を実感できるでしょう。
Q.脂肪吸引はどのくらい痩せられるのか
A.吸引できる脂肪容量は、施術時点での体重の約5〜6%マイナスと言われています。
脂肪吸引の脂肪量が多くなる場合は、何回かに分けて施術することもあります。
Q.脂肪吸引は何日休んだほうがいい?
A.動き回る仕事や肌の露出が多い仕事でなければ、翌日、または翌々日から復帰可能なケースが一般的です。
痛みが強く出てしまう体質の方は、念の為、余裕を持って2〜3日ほど休みを取っておくと安心です。
まとめ
脂肪吸引とはどのようなものかについて紹介しました。
脂肪吸引の仕組みや特徴、メリットやデメリット、脂肪吸引の施術プロセス・かかる費用などを知ることで、不安や心配が少しでも軽減できるのではないでしょうか。
高額な費用が発生することや、ダウンタイムの長さなどを懸念して二の足を踏んでしまうかもしれませんが、デメリット以上のメリットを実感できるのが“脂肪吸引”です。
理想のボディを手に入れるためにも、納得がいくまで調べてみてください。また、受けたいクリニックやドクターの詳細やこれまでの症例を見比べることも重要なポイントです。
当院でも脂肪吸引の詳細や症例を多数ご紹介しています。
ご不明・ご不安なことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
監修
奥立 大樹
ミセルクリニック大阪梅田院院長
脂肪吸引や脂肪注入豊胸をはじめとする美容外科施術では、理想に近づけるだけでなく、体への負担を抑えることも大切です。仕上がりの美しさはもちろん、安全性や術後の回復にも配慮し、設計段階から一人ひとりと丁寧に向き合うよう心がけています。
美容医療は、外見の変化だけでなく、人生にも大きな影響を与えます。だからこそ、納得のうえで手術に臨んでいただきたいと考えています。後悔のない選択のため、医師としての信念を持って、分かりやすく正確な情報をお届けしています。